冨田明宏 責任編集メールマガジン 『パトス・ハメ』
No.0004-2 / 2009年3月7日 発行
INDEX
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1. 犬が読むコラム - 責任編集後記的な何かが前に来たら - text: 冨田明宏
2. 対談連載 DJ TECHNORCH×冨田明宏『同人音楽』最終回
3. リレー・コラム『人生を変えたアルバム』 text:riya(eufonius)
4. 特別寄稿『ワイトの私的幻想音楽鑑賞術』 text:Wight
(Barbarian on the groove)
5. 今号のパトス盤 - PICK UP DISC! - text: 冨田明宏
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INTRODUCTION
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改めまして序文です。配信が遅れまくってしまい、本当に本当にゴメンナサイ!!!と、いきなり五体投地で土下座する男の姿から始まりました、パトス・ハメ第4回。
今回はゲストも一気に増えて、豪華なラインナップになりました!リレーコラム『私を変えたアルバム』にeufoniusのriyaさんが登場!そして特別コラムとしてBarbarian on The Grooveの頼れる兄貴こと、ワイトさんに『ワイトの私的幻想音楽鑑賞術』をご寄稿頂きました。お2人には本当に感謝、感謝です!
そして配信遅れてすいませんでした……。と、前置きはこれくらいにして、早速『テクノウチ×冨田明宏』対談の最終回からどーぞ!
2. 対談連載 DJ TECHNORCH×冨田明宏『同人音楽』最終回
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冨田:
さて、この対談も三回目の配信です。前々回の“音楽文化の島宇宙化”を引き継いで、前回は同人音楽作家、つまりアマチュアの音楽作家と企業が今後辿るべき方向性について、お話させて頂きました。
今回は、前回を引き継いで、同人音楽と企業の関係について、更に深くお話します。同人音楽と企業の関係について語る際は、どうしてもグレーになってしまう要素として二次創があります。企業側が彼らにアプローチし難い要因として、そこはデカイですよね?
テクノウチ:
そうですね。『読む音楽』にも書きましたが、二次創作にも2種類あると思うんです。ひとつは、その作品が好きで好きでしょうがないという気持ちから生まれた二次創作と、単純に目立ちたいという思いからきた二次創作です。当然ながら“目立ちたい”という発想が前面に出てくれば非難されやすくなりますが、それって特別不自然なものではなく、すごく当り前の感情だと僕は思うんですよ。
同人音楽の流行を見ても分かりますが、やはり二次創作を全面的に認めているLeaf、Key、そして東方は圧倒的なシェアを得ている。その安心感はやはり重要で、白だか黒だかわからないモノに手を出す人よりもほぼ白であるとわかっているモノに手を出す人の方が断然多い。でも、好きで好きでしょうがないから二次創作する、というような人が減っていくと、このバランスって非常に危ういものになると思います。
冨田:
やっぱり著作権問題は、企業がアマチュアの才能を正しく評価する上で、決して避けては通れない要素ですよね。著作権管理については、新しいモラルが生まれてくれることを祈るばかりです。最近になっていろいろと問題が起こっているので、考える機会も増えましたが、まだ新しい時代に対応するルールができていないのが現状です。
テクノウチ:
MP3音源や、ダウンロードで音楽がやり取りされる時代には、適合しないルールが多いですよね。
冨田:
そうなんですよ。あとは、音楽作家が活躍できる働き口も、もっとなくちゃダメだと僕は思うんです。メジャーは今、100万枚売れるCDより、1万枚売れるCDを100枚作る、という発想にシフトしています。メジャー・メーカーもそうだし、アニソンのレーベルもキャラソンのような形でコンスタントにリリースを重ねて、儲けを出しているところがほとんどです。その発想にシフトすれば絶対に作り手が足りなくなるので、アマチュアの作家たちが活躍する場も増えると思っていて。
テクノウチ:
ただ、竹熊健太郎さんの『マンガ原稿料はなぜ安いのか?』のような話ですが、手塚治虫がブレイクする前は、漫画家の地位が低かったからすごく安い値段で仕事を引き受けていた状況とか、戦後で本当に何もない時代を切り抜けける為に、無名の漫画家たちが見せたハングリー精神とかガッツとか、そういう危機感は、今の僕たちには無いなぁと。
事前に計算して採算が合わないのなら「作るのは止めよう」となってしまうじゃないですか。勿論全部がそんなことになっている訳ではないと思いますが、全体的にそういう意志が働いているようにしか見えないリリース状況がこうして確かに在るわけですし、アマチュアが音楽と向き合う熱意は、昔とは全然違う気がしています。
冨田:
僕の場合は、その熱意がなくなったら、もう文章が書けなくなる気がしています。ぶっちゃけ、音楽ライターはそれほど儲かる仕事ではないですからね(笑)。普通に生活していたら出会わない、少し特殊だったり、好みが分かれる音楽って、この仕事をしていると腐るほどあるんですよ。
そんな音楽に熱い思いで取り組んでいるアーティストがいて、そのア−ティストが作る音楽を愛している人がいて、それを言葉にしたがっている人がいる。それを知らせることで、その音楽に触れる機会が作れるのではないか?という思いで初めたのがこの『パトス・ハメ』で。何かを言い続けよう、発信し続けようという思いは、金が尽きても持ち続けていたいなぁと。テクノウチさん的に、今後熱意を持って取り組みたいことは?
テクノウチ:
『DENPA!!!』を載せてくれた音楽雑誌があったのですが、扱われる時はだいたい小さい枠なんですよ。少し離れたページでは大枠で『DENPA!!!』より小さいけどオシャレなイベントレポートが書かれている。こういう風に『DENPA!!!』ぐらいオタク臭いイベントだとやっぱり記事は小さくなるし、でも同時に『DENPA!!!』ぐらいオシャレじゃないと掲載自体があり得ないというギリギリのバランスで成り立っていると思うんです。僕はそろそろ、音楽における“カッコイイ”という価値観をひっくり返さないと、ダメなんじゃないかなって思うんです。
冨田:
おー!これはまた夢のある話になってきた(笑)。
テクノウチ:
『DENPA!!!』でかかる音楽や、同人音楽のパッケージって、今までの価値観でいったらクールではないかもしれないし、“オタク臭い”という種類のものだけど、世界中見回してもどこにもないような日本発のストリート・カルチャーが、暴走族やパラパラ、オタ芸であったように、日本人の感覚でいうと一見ダサいものなんですよ。海外で評価されてから日本でも注目するのって、すごく勿体ないことじゃないですか。なんでわざわざ、外国からの評価を待たなくちゃいけないのか。
冨田:
そうですよね。ウィーザーのリバース・クオモが今Perfumeに熱を上げていますが、彼のファンはPerfumeの見方が変わったと思いますよ(笑)。アニソンや電波ソングが、日本の文化として海外で受けるのは間違いないし、実際に、すでに日本よりも大きい規模のイベントが海外でドカドカ行われているわけです。
テクノウチ:
これだけ島宇宙化が進んでいくと、海外からの評価を待っている間に、その文化は消滅してしまうという危惧があるんですよ。初音ミクなんか、特にそうで。
冨田:
初音ミクを、たとえばノーマン・クックやジャスティス、エロール・アルカンあたりが使い始めて世界中が踊り始めたら、俺は悔し涙を流すと思うなぁ(笑)。
テクノウチ:
「初音ミクをつかってキツネ・メゾンからデビューしました」と言われたって、日本人は誰も文句が言えないわけですからね(笑)。僕の知り合いで、作曲はできないブレイクコアのDJがいるんですけど、「なんで誰も初音ミクを使わないんだろう?すごいじゃんこれ!」といっていて。
たぶん、ミクはいくらでも使いようがあると思うんですよ。たとえばクラークや、ミスター・オイゾー、キツネ・メゾン周辺のアーティストたちが、初音ミクをエキセントリックな方法で使い始めてもおかしくないわけで。2manyDJsの最新ミックスCDに初音ミク楽曲が使われていたら、ただ悔しがるしかない。「オタク臭くて恥ずかしい」と言っている人達が、海外で評価された途端にコロッと態度を変えるのって、すごく寂しいじゃないですか。
冨田:
今までにそういう例をたくさん見てきていますからね(笑)。
テクノウチ:
今の状況のままでは、取りこぼして終わるんでしょうけどね。
「歌ってみた」動画や初音ミクのオリジナル楽曲が、今のままシーンとも言われずに終息していってしまったら、再生数の少ない名曲たちは、一生掘り起こされることのないまま埋もれていくことになる。
もうそろそろ“嫌いの団結”はおなかいっぱいだから“好きの団結”をもうちょっと自覚的にやっていってもいいんじゃない?と思います。これに関しては危機感というか、とにかくひたすらに勿体なくてしょうがなくて…これだけ音楽に溢れている“今”なのに!って凄く思います。
冨田:
そういう危機的な意識を伝えていくには、どういう手段を取るのがいいんだろう……それが今後の課題かもしれません。メディアもハードもフォーマットも、少しずつ、確実に変わっていく今、どんな言葉が有効なのか、と。
テクノウチ:
それは、“音楽がどこに向かうのか”という問題でもあると思います。20世紀が始まった時に“音楽=生演奏”から、“音楽=レコード”が生まれ、途中で“音楽=CD”に変わり、そのまま音質が良くなる方向に行くのかと思いきや、SACDは主流にはならずに、MP3が主流になった。
ハードもi-Podからケータイになって、「新曲はケータイのダウンロードで」という流れも定着しつつあるわけですし。大人たちは「ケータイで新曲?それって音質大丈夫なの?」とか心配していたけど、誰も音質なんて気にしていなくて、YouTubeのモノラル音源でも充分に満足している人達がいるわけです。僕もモバゲーで新曲を発表している若手テクノ作家達を見た時は絶句しました。もう、音楽の考え方が全然違いますよね。
この前面白かったのが、同人音楽/アニソン系のパーティーの時の打ち合わせで、VJがその場でイーモバイルを開いて動画を拾って「こんなのかけます」と教えてくれたり、本番になったら曲をかけている傍からニコニコ動画に繋いで動画を流したりしていたんですよ。さらには、DJが用意してきたCD-Rが破損していてかけられない、となった時に、すぐにネットカフェに行って共有サーバーからダウンロードして、CD-Rに焼いて使っていたんですね。レコードのDJからCDJになった時も驚いて、ちょっとしてから「次はファイルDJの時代だ」なんて言っていたけど、もう“FTP DJ”でも良いわけですよ(笑)。お店の人に共有サーバーを教えて、ミキサーに落としてもらってDJする時代が、いつ来てもおかしくないというか。
冨田:
余裕で可能ですよね(笑)。
テクノウチ:
CDの流通がなくて手に入らないアーティストがいると、ニコニコ動画で見つけて再生して、それを録音してミックスし直して、ハイを上げたりキックを足したり、構成をDJしやすいようにいじったりして使っている人は、実際にいますよ。勿論、弱い音域が出てくるんですけど、EQでいじりながらクラブで大音量でかけちゃうともう分からないですから。FTP DJやISO DJのレベルにまでいくと、クラブにDJがいる必要性が分からなくなってきますよね。
ジェフ・ミルズが、「クラブでオーディエンスはDJの何を聴いているのか」という実験をして、ジェフ自身が隠れてDJしたら、ブーイングが始まってしまった。つまり、少なくともこの実験ではジェフ・ミルズというキャラクターがオーディエンスの前に確実に必要だったと。
『DENPA!!!』では逆に、「お客はDJを見ていない」と僕は思っていたので、コスプレイヤーで僕を隠してしまうという実験をしたんですよ。そしたら案の定、DJが見えていなくても最高に盛り上がったんです。これは本当に面白かったです。一方別のイベントでは、僕がステージ上で暴れてキャラクター化する時もあります。何が正しいというわけではなくて、クラブ・カルチャーひとつとっても、環境によって消費のされ方が全く違うんですよね。
冨田:
なるほどなぁ。すごく大雑把な話をしてしまうと、僕は能動的に音楽を享受しようとしているのであれば、形はどうであれ、ひとまずはオーケーだと思うんです。一時期、「音盤聴取文化が危ない!」と危機的状況が叫ばれたとき、もう若い世代は能動的に音楽を聴かなくなるのでは?とまで言われていて(苦笑)。そんなワケないじゃん!と思っていたんです。ただ視聴のスタイルが、CDからケータイに変わっただけですから。CDもアルバムなら、曲数や分数が減り、コンセプチュアルな作品が少なくなったりと、繰り返し聴きやすくて簡単に消費できる、若者の意識に合わせたアルバムが増えているのは事実ですが、だからと言って音楽シーンの衰退とは言わない。需要に合わせて供給が変化するのは当然のことです。
ただ、僕が思っているのは、音楽の解釈があまりにも記号の組み合わせになり過ぎてしまって、音楽から感動が減ってしまったことなんです。一瞬で消費できて、ただ“泣ける”、“共感できる”だけの音楽なんかに、本当の感動が宿るわけがなくて。
第一回の対談でも話しましたが、全部の音楽がネットでアーカイヴ化して、記号化し易くなった影響で面白い音楽作家は増えたけど、本物の感動を生み出せる音楽作家が減りつつあるのではないか。作り手も聴き手もそこに気付いてくれれば、またパッケージは売れるようになるのではないか、と思っています。今は安易な方法に走り過ぎてやしないか?と。
テクノウチ:
この前、海外のブレイクコア系のDJと話した時、「日本では、まだCDは売れている?」と聞かれたんですよ。というのも、彼がロシアでライブをやった後、彼のプレイで汗だくになったファンから「大ファンです!いつもダウンロードして曲を聴いています!」と言われたらしいんですね。でも彼、一切ダウンロード販売はやってないんですよ(一同笑)。
だから「もう俺達は、ライブで稼いでいくしかないんだ」と言っていて。彼のようにライブ力があって、フィジカルに見せられるDJはまだライブでやっていけますけど、ミニマル系のストイックなスタイルが売りのDJは、結構苦戦を強いられていると思うんです。
冨田:
違法ダウンロードは、一時だけ音楽文化を拡散させはするけど結果的にアーティストを潰してしまう。先のことを考えると、聴き手も送り手も、誰も幸せになれないんですよ。聴き手は意識的に、もっと音楽を大事にしてほしいんですけどね……。
テクノウチ:
“嫌儲主義”が、若い世代もしくは特定層を中心に根強くあると思うんです。どこにでも当たり前のお金の流れがあると思うんですが、それが簡単にパッと「金儲け主義」という扱いになって攻撃される。
冨田:
確かに、不況とは関係のないタームで「コンテンツに金払ったら負けだ」というムードは、若い世代を中心に最近特に見受けられますよね。
テクノウチ:
今って“嫌いの団結”がすごい力を持っていて、社会的にキャラの立っている悪役が出てくると、みんな盛り上がりたい一心で一斉に叩きまくるじゃないですか。ただ熱狂したいがために、“嫌いの団結”になりやすいんですよね。「ネットイナゴ」とか言われていますけど、それもやっぱり、“好き”の対象がそれぞれ多様化して、島宇宙化した結果かと。“好き”では団結しにくい状況ですから。
でも、まずは何でも、ちょっと無理矢理なぐらいに“好きの団結”を推していかないと、いけないと思うんですよ。“嫌いの団結”のようなパンク精神を見せるのは、もっと後で良いと思うんです。只でさえこんなにも閉塞感が漂っているのに、みんなでアナーキーになってしまったら、誰一人残らずぶっ倒れて終わりですよ。
日本の音楽シーンは、海外のチャートとはほぼ無縁の、“J-POP”という鎖国状態の中でお金が回っていたから成立していたわけですが、段々と食えなくなってきて、急に企業が慌てだしたという印象を受けます。台湾や韓国のアーティストのように、国外のシェアも狙った方向性にシフトするのか。それとも自国の音楽文化を温め続けるのか。難しい選択を迫られている気がします。
冨田:
まずは、日本人自身が日本独自の音楽文化をしっかりと受け止めて、評価できるようにならないと、すべては上手くいかない気がしますね。昨年翻訳版が出た、元ティアドロップ・エクスポーズのジュリアン・コープが書いた『ジャップロック・サンプラー』という本は、多くの日本人が知らなかった日本のロック史を纏め上げた、日本の音楽史を語る上でとても重要な本です。
「事実誤認が多すぎる」という批判ばかりが目立つけど、そんなことより、誰も語ってこなかった自国の音楽文化を、英国のミュージシャンが研究し、世界に発表していることに悔しさを感じないとダメじゃないですか。『ジャップロック・サンプラー』を読んで、タージマハル旅行団、J.Aシーザー、マジカル・パワー・マコの音源を聴きはじめた日本人の若者は、絶対に多いはずです。
同人音楽だって、アニソンだって、Sound Horizonだって、日本独自の音楽文化だと認めて今評価しておかないと、後々に悲しい思いをすることになると思うんですよ。Dir en greyが逆輸入されてから聴くようになった、自称洋楽ロック好きのバカバカしさったらないわけですから(笑)。
テクノウチ:
やっぱり、まず活字で記録に残していくしかないような気がしているんです。たとえ、今はお金にならなくても。僕たちハードコアDJにとって、『クイックジャパン』が特集で取り上げた「ナードコア・テクノの夜明け」は、いまだに資料的価値があるんですよ。『同人音楽を聴こう!』も同じですね。
冨田:
『同人音楽を聴こう!』が果たした役割のひとつは、自由かつ簡単に参入できる音楽シーンの存在を、同人音楽作家たち自身が語り、それを文字で残し、実際に音盤と一緒に紹介したことだと思うんです。まずは、“作る”と“聴く”のきっかけを作ったというか。
テクノウチ:
初音ミクもそうで、彼女をきっかけに同人音楽という環境があることを知った人は、すごく多いわけじゃないですか。
冨田:
“歌ってみた”や、東方アレンジをニコニコ動画で知ったユーザーもそうですね。
テクノウチ:
やっぱり、必要なのはインフラなんですよ。ニコニコ動画のコメントを見ていても、本当に好きな曲にはみんなお金を払いたがっているじゃないですか。ニコニコ動画を中心にオリジナル曲を発表して、ユーザーがその曲を気に入って買いたいと思ったら、ニコニコ市場から一曲単位で買い物できるようなシステムができればいいなぁと。
僕もbeatportで買い物するとき、「こんなに良い曲で1曲150円だったら、買ってもいいか」という感覚で買い物カゴに入れていて、気が付いたら7000円位になっていることがよくあります(笑)。
アマチュアの優秀な作曲家も揃った、ミュージシャンも揃った、歌い手も揃った、イラストレーターも揃った。あと残すは、インフラだけなんです。やっぱり、個人でインフラは用意できないですから。
Amazonだとe託販売サービスがありますね。特にamazonは、何が一緒に売れたのかとか、売れた時間とかが全部分かるようになっているので、勉強になるし、やりがいもある。彼らの優れた才能を活かすインフラを作れば、もっと音楽シーンは面白いものになると思うんですよ。
冨田:
個人でできることの限界を企業がサポートする体制を作り、同人音楽作家たちに思いっきり音楽活動をさせて、その才能をフックアップする。同人と企業の果たすべき役割は、この対談でかなり見えてきました。あとは、中身の問題ですね。僕はやっぱり音楽で感動したいし、言葉にできないくらいの感動を、音楽から得たい。アントニー&ザ・ジョンソンズのような、一音一声の響きと、存在感だけで感動が紡げる、飛び抜けた才能が同人音楽シーンから登場し、正しく評価される日を待っています。
というわけで、今回の対談はこれでお開きとさせていただきます。
ありがとうございました!
テクノウチ:
ありがとうございました!
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音楽ライター冨田明宏
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